いよいよ、自分にとって人生最大の挑戦が始まる。
非常にお世話になった会社を辞めたのが約5年前の30歳。
10代のころから考えていた、自分の会社を創ることを決意した。
途中、コンサルティング会社で苦労し、新規事業の経験を積もうと転職したベンチャーは倒産。
仕掛かりのプロジェクトを投げ出すわけにもいかず、個人事業主として続けたのが2010年の11月。
プロジェクト終了後も様々なお仕事をさせて頂き、法人を設立したのが2011年の7月。
途中、過労で入院したり、結婚・出産といった人生の一大イベントもあった。
今思うと、本当に目まぐるしく忙しい30代前半だった。
Lappsをオープンし終えた時に、心から感じたことがある。
一つは、これまでの経験が一つでも欠ければ、ここまで来ることはできなかったということ。
エンジニアの時のスキルがなければ、コンテンツを効率的に制作することはできなかった。
プリセールスの時のスキルがなければ、サイトやシステムの企画・設計はできなかった。
コンサルタントの時のスキルがなければ、最適な協力会社をみつけることもできなかった。
ベンチャーの時の失敗がなければ、アイディアにたどり着くことはできなかった。
個人事業主としての経験がなければ、アイディアを形にするこはできなかった。
そして二つ目は、それらの全ては私一人で得てきたものではない、ということ。
お世話になった上司や先輩・同僚との出会いがなければ?
仕事のきっかけになった、お客様や取引先の方々との出会いがなければ?。
仕事だけではなく、生まれてから出会った全ての人と一緒に過ごした時間なければ?
そういった出会いがなければ、前述したような経験はできなかったかもしれない。
Lappsは生まれなかったのかもしれない。
お世話になった方々には感謝の気持ちで一杯だ。
30代のテーマは事業を立ち上げて軌道にのせること。
自分がイメージしている40代のために、それ以下はあり得ないし、それ以上も望んでいない。
自分が欲しいものは、人生という大海原を自由に航海できる船だ。
そのためには、30代で事業の基盤と、優れたチームを作らなくてはいけない。
成功するかどうかはわからないし、むしろ、失敗の可能性の方が遥かに高いと思う。
想像もつかないような困難もあると思う。
けれども、後悔しないよう、これまでの人生で培ってきたもの全てをぶつけてみたい。
ただ、自分のなかで決めていることがある。
一つは、「見切りをつける期限を設ける」ということだ。
誰にも気兼ねする必要はないが、ズルズル行って周りに迷惑をかけるのは望んでいない。
特に、家族に対しては、幸せにする、笑顔でい続けさせる責任が自分にはある。
それができなくなりそうだ、という判断をした際には、すっぱりあきらめる。
Lappsはライフワークとして続けることもできるし、そう決めているから。
二つ目は、「自分の納得感を大切にする」ということだ。
自分一人で決めて、すべてに対して責任を持つということが、自分で事業を行うということ。
大変なことだが、それは逆にいうと、とても幸せなこと。
自分の人生を自分の意志で生きる、ということを表現するのにこれほど最適な方法はない。
その時に重要なのは、納得感。
他人の思想や意見、色々な利害を考慮することも大事。
けど、最終的には自分が心から納得できるかどうか、だと思う。
三つ目は、「高い志を持って自己満足に陥らない」ということだ。
これは本当に最近感じたことだが、教育の世界はどうも小さくまとまってしまいがちらしい。
それは、日本人の文化・精神・思想的に、教育=スケールすることが受け入れ難いからだろう。
固定観念や他人の感情や意見に囚われている人がいかに多いか。
その結果として、社会に大きな影響を与えずに終わってしまう人が、いかに多いか。
教育は大義名分があるだけに「いいことやってるからOK」になる危険性がある。
自分にとってはそれでは意味がない。そんなレベルなら、自分がやる必要はない。
誰かに反発されて潰されてもいい。世の中の、誰かの肥やしぐらいにはなるだろう。
誰もできないような、やらないような、思い切ったことをしたいと思う。
長々と3日くらいかけて書いてみた。
たぶんこれも、勝負する前に自分自身に対して言い聞かせたかったのだと思う。
今年のどこかで見直して、また続きを書いてみたい。